ぼっち系マンガから百合ハーレム系マンガに移行した「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」

f:id:orange_zero:20180502164134j:plain

      出典:私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!   

近年ぼっちが主人公のマンガやライトノベルがありますがこの作品の主人公もぼっちです。いや、「でした」という過去形になるのかな?

 

どんな作品かというと高校に上がったら無条件でモテるようになると思い込んでいた主人公の黒木智子、通称もこっち。

もこっちは高校入学から1か月後彼氏どころか友達の1人すらできないことに気づきます。

たまにクラスメイトに声をかけられてもコミュ障なのでしどろもどろになってろくに会話も続けられません。

自宅で弟を相手にうざがられながらも会話の練習相手になってもらったり中学時代の友人で別の高校に入り高校デビューリア充ぽくなった友達のゆうちゃんと久しぶりにあいその変貌ぶりと彼氏ができたとの報告にショックを受けたりしながら学校では絶賛ぼっちライフを続けていきます。

 

ところどころにぼっち系作品でよくあるぼっちあるあるネタが盛り込まれていてかつてぼっちだった読者や現在進行形でぼっちな読者の心をえぐっていきますw

物語は高校1年の春から始まり季節が徐々に移り変わっていきぼっちのもこっちもたまにやさしい先輩やあまり顔を合わせたくない中学の顔見知りとであったりしていきますが日常生活ではぼっちです。

ちなみにもこっちの性格は意外とくずな部分が多くぼっちで周りに対して気が弱いにもかかわらずよくほらをふいたりします。

いとこの年下の女の子に彼氏が体ばっかり求めてくるだの言って街中で見たイケメンをあれが彼氏だの吹いたりします。

そういったときは大抵あとあと面倒なことになったりします。

イケメンに土下座したりw

 

ここら辺までの話を聞いてもよくあるぼっち系作品(主人公がちょっとくずよりではあるけど)ですが徐々に話の方向性が変わっていきます。

2年に進級してからツインテールの女の子(もこっちの心の中での呼び方はネモ)が実は隠れオタクで声優をめざしている子と少しづつなかよくなったり修学旅行で一緒になるクラス内でのあまり者なヤンキーの吉田さんやもこっちと同じくコミュ障で友達が一人しかいないゆりちゃんと期せずして仲良くなります。

修学旅行中にもこっちのくずっぷりやバカっぷりをしってもなお変わらず接してくれるような変わり者な面々ですが素のもこっちにも多少引くこともあるけどその後も変わらずそこそこの付き合いのあるもこっちにとっては高校に入ってからできた友達です。

他にも修学旅行中に同じ部屋になりもこっちに下着を盗まれたと勘違いし、その後もストーカーされてると勘違いするももこっちが途中から自分を見ていないとなると逆にショックを受け気が付いたら逆にストーカーになっていた顔文字さん(顔文字みたいな顔をしてる)に偏執的に好かれたり、美人で世話焼きお母さんでNo1な(←もはや意味不明)加藤さんとも仲良くなり化粧やネイルをしてもらったりと交流が増えていきます。

 

それからはぼっちネタが減っていき上記した面々とバレンタインにチョコを作りあげたり昼に一緒にご飯を食べるようになったりと2年の終わりにクラスの打ち上げに参加し少しお世話になった先輩を卒業式で見送ったりとして気が付くともこっちの周りには何人かが集まるようになってきました。

そのなかの数人(ネモとゆりちゃんと顔文字さん)は軽いヤンデレやストーカー的な感じにもこっちに好意的になっていきます。気が付くともこっちを中心によくわからないメンツで遠足のネズミーランド(ディスニーぽいとこ)を回ってより仲が深まったりしていきます。

 

その他にも主人公であるもこっちとは関係のない人同士の人間関係の問題がちらほらと出てきたりするのもこのマンガの魅力ですね。

ファンの中には教室内での群像物語になりつつある、ととらえる人もいるくらいです。

いじわるな女子の通称キバ子がゆりちゃんと仲良くなく互いの共通の友人であるまこっちという子を間に険悪な感じになったりヤンキーの吉田さんがヤンキー仲間ともめて殴り合ったり中学時代の同級生がもこっちの弟が好きでなんやかんやあったりともこっちのいないところでの話もおもしろいです

 

そんなぼっちを卒業してある種のタイトル詐欺(女子にはモテてる)になりつつある「私がモテないのはどう考えても思えらが悪い!」に興味をもったらぜひ手に取ってください!

 

ちなみにオレンジはゆりちゃんが好きです。コミュ障でもこっちともっと仲良くなりたいけど距離の取り方がわからず不器用なところとかとてもかわいいですよね!